中越小旅行記 byさにむあめさん

さにむあめさんは中国雲南の方です。投稿ありがとうございます。
普者黒の近くに中越国境の「天保国境」があります。この国境を数時間だけ越えたときの旅行記です。
中国の方の国境情報ですので、日本人が国境を通過できるかは定かではありません。

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 昆明からベトナムに行くとき有名なのは鉄道を使って国境の町「河口」を経由し、ベトナムのハノイまで直接行く方法。それ以外にも方法はあり、例えば文山州の麻栗坡を経由して、「天保」国境を通る方法がある。国境を抜けてさらに進むとその先にはベトナムの国境の町「河江(ハジャン)」がある。

天保国境

中国側国境

ベトナム側国境

 昆明から文山までは毎日数便バスがあり、450KMの道のりを6〜8時間かけて走り、さらにそこから国境の町「天保」まではさらに4〜6時間要し、しかもその道の状態はよくなく、バスの旅は楽ではない。


天保の街

 舗装がよくないだけではなく、緯度が低いため、夏の天保は暑く、気温は35度前後まで上がり、熱帯気候らしく湿っていて、蒸発してしまうような感覚に陥ってしまいます。天保の街は河口のようににぎやかには見えず、道が一本走っているだけでなにか特別注意を引くような場所ではなさそう。またこんな暑さもあって、道には誰も歩いておらず、日が暮れてから、農貿市場の中で「床屋」が開店しだす。この床屋で働いている女性達はベトナムからの出稼ぎ労働者だとか。

 ここも一応観光地だそうだけど、旅行者は少なく、見かけた人のほとんどが国境線上に居を構える住民。出国の手続きは複雑でなく、居留身分証証と2枚の写真を用意し、天保の公安に何十元が払うだけでするだけで事は足りる。

 国境から河江まではまだ約30KMあり、だからといって交通機関があるかといわれればなく、ベトナム人の載るバイクにまたがるか、中国側から直接国境を越える車に乗るかどちらかで、したがって国境を越える前にガイドや車を用意し、国境を越えるのがよい方法だろう。国境ではフォームに書くことを書いて、国境の役人のチェックを受けたあと、晴れてベトナムに入国できた。この見えない線をまたぐだけなのだが、建物の雰囲気は全く異なるのがわかる。それはこの国はフランスの植民地だからだろう、建築物の雰囲気はどこかフランスの面影を残す。また、ベトナムの入国検査に1時間もかかった。こんなことも国境を越えるだけで異なる。

ベトナム農村風景

 国境から街までの30KMでベトナムの田園風景を見た。道路はよくなく、舗装もない土の道を土煙を巻き上げて走り、社内では常に地震が起きているよう。道路の両側は田んぼで、茅ぶき屋根の家がときどき現れる。遠くの山のふもとには村落が散在している。約30分後、最初のガソリンスタンドが現れ、その数分後眼前に街が現れた。それも予告なしで村々を走ったなか、突然に現れた。イメージどおりのベトナムはこうして出現した。

ハジャンの街

 街の広告の文字は漢字に変わって、なにやら字体が発音記号のようなのに変わった。街にはバイクが沢山走っており、特に女性が大きなかさをかぶるのが多い(多分日よけのためだろう)。再び小さなバイクにまたがり、好きなように走ってもらった。というのもたった1日の行程では沢山の場所にいけるわけもなく、この場所に着たばかりだし。ざっとまわって、2階建ての市場に入った。1階はおかしや生活用品を、2階は服や靴を売っていたが、商品はみな相当古く買うに値するものはなかった。ところでここでは人民元が使えた。市場の外の新鮮な野菜や果物を売る場所は見た感じ中国の農貿市場にうりふたつなのだが、みたことない野菜が多いが、言葉も通じず、買い方もわからずじまい。また別の一角では、椰子を売っている場所があり、3元でひとつ買うことができ、小穴を空けストローをさし、新鮮な椰子ジュースを堪能できた。市場をでて、熱帯の太陽の下、脱水しているのを体で感じては、目に入ったジューススタンドで冷たい飲み物を飲む(一杯一元)。どれも砂糖水と氷を混ぜたものだが味は異なるが、とにかく涼しさが体の芯まで届く。


市場

冷たいジュース

 何時間か滞在した後、ベトナムの了解を得てちょっとだけ入ったので約束を守り、忘れることのできない数時間を終えて、国境なる無形の門を通り過ぎる。両国国境の街の距離はたいしたことないのに、しかし人々の生活もこうも変わるとは。あぁ、更に遥か遠い国の生活はどのくらい変わっているのだろうか。


ベトナムの女性

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